首都直下型地震が発災し大きな震度(震度6程度以上)の場合、建物の火災や崩壊、道路の寸断などで人口と建物の密集する都心中央部は事実上陸の孤島となってしまいます。
その状態から郊外への脱出を試みる場合に徒歩で歩ける約15キロ(徒歩圏ギリギリ)に位置する杉並区の災害避難所(震度5強で自動参集により避難所開設)があります。
井草八幡宮 東京都杉並区善福寺1丁目33-1
ロケーションの特徴は以下です。
●堆積地盤(北、東)と盛り土(南)と軟弱地盤のみの東京都区部で唯一の硬い地盤である武蔵野台地(西)の上にある。
→地盤的有利さ
●交通の遮断の危険性の低い三車線直進道路と二車線道路の交差する地点。
→他県からの車両アクセスに於いて最良の道路環境(つまり”陸の孤島”では無いエリア)
●道路からすぐに駐車スペースと土地敷地に隣接している。
→支援物資の受け取りや管理に最良のロケーション
●燃えやすい木造家屋が少なく密集していないエリア。道路沿も大きな敷地の低層建築物が多い。
→火災の心配が低い場所、エリア
●石垣に囲まれ高い樹木と鉄の扉に守られた広い敷地。
→支援物資の管理、仕分け作業に最良の場所
都心中央部より15キロ圏で安全性において、これ以上の条件を満たす場所は他にないと思います。
つまり井草八幡宮こそ北、東、南と軟弱地盤に囲まれ、細い道と巨大な建造物やインフラに埋め尽くされた超危険地帯である東京都心中央部より最短距離(都心中央部より直線で約15キロ)の最高レベルに安全性の高い避難所と断定できると思います。
地震発災時に甚大な被害が生じた場合、行政機関の対応と並行しながら行う民間の支援活動を開始するに際しては井草八幡宮を最も機能する被災者支援の最前線の拠点と認識するべきと提案します。
以上の結論を以て首都直下型地震に対する支援プランとして以下
西荻窪プラン プランA
を発表します。
●プランAの必要性について
国及び東京都の被害予想は現実的には甘すぎます。より専門的な見地からの様々な懸念材料の指摘も言わばスルーされてしまっています。
その上に各自治体(区役所、市役所)の避難所及び備蓄物資の量、見積もりも余りに少なく足りなくなる恐れがあります。( 最大で区人口×3割×3日分 )
本震後の予震に対する警戒感や備蓄食料の枯渇などの原因による自宅待機避難者の避難所への入所と備蓄物資に対する需要が大きくなりすぎてそれらが全く足りなくなる可能性が高いのです。
また事実上同じ都内の区や市といえどもそのよって立つ地盤の軟弱さにより余りにも被害の大きさ、深刻さはかけ離れるとも予想されます。
それらの地区の避難所から溢れてしまい行き場を失ってしまうはずの膨大な数の被災者をどうするつもりなのでしょうか。
そもそも地盤解析や火災リスク等に基づいた現実的且つ効果的な全体性に富んだ対応のプラン が全くと言って良いほど欠けてしまっています。
そう言った問題点を少しでも改善させ得る方策こそ現代におけるSNSなどによる情報戦略です。
また民間ボランティアには未知数の可能性すらあり得ます。そう言った可能性を最良の形で実現するために 西荻窪プラン プランA を以下のように提案します。
・東京にて震度5強を超える大地震が発災したことを確認した全国の有志の国民が迅速に井草八幡宮あてに支援物資を送ることを奨励しその情報を拡散すること。
・井草八幡宮周辺に在住する有志の都民が可能であれば発災後直ちに現場に合流し物資に対する管理、仕分けを主とした被災者支援及び復興支援を各関係団体と連携して実行することを奨励しその情報を拡散すること。
東京で震度5強を観測したら自動的に各避難所は開設されます。区の職員は杉並区では4名の担当者がそれぞれを担当されます。運営は近隣の自治会によりなされるそうですが有志ボランティアも連携可能です。
避難所に対する支援物資送付は公式に可能ですが大量の場合は人員も多数必要になります。
是非ともボランティアによる支援活動(国により 自助、共助 と位置づけをされている)をよろしくお願いいたします。
全国の支援をお考えの方は発災しましたら直ちに支援物資を井草八幡宮まで郵送をしてください。
発災時は民間の車両は交通規制が掛かり通行出来ませんので規制が解除されるまでの間は通行が許可されている以下の指定公共機関の運送会社に郵送を委託してください。
- 日本通運株式会社(法人番号4010401022860)
- 福山通運株式会社(法人番号1240001032736)
- 佐川急便株式会社(法人番号8130001000053)
- ヤマト運輸株式会社(法人番号1010001092605)
- 西濃運輸株式会社(法人番号7200001015755)
●プランAにより期待出来る事
現代の日本人は基本的に自分の立場を守ることを優先するがあまりに物事の本質を見失いがちです。
あらゆる行政機関の考え方も然りでありセクショナリズム以外何者でもありません。区役所ならばその区民を対象にしか予測対応を検討すらしないのです。
現実には軟弱地盤地区となるエリア、木造密集の木密地域等は避難所どころの騒ぎでは無い可能性が高いでしょう。仮に避難出来たとしても溢れるのは明白です。
また帰宅困難者も数がとても少なく見積られており実際には迷える避難者となる可能性も高いはずです。帰宅すれどもそこは火の海、または瓦礫の山という事もあり得ます。
それらのギリギリの状況の被災者の生きる為の最期の切り札として井草八幡宮(及びその近隣エリア)への避難を位置付けられる様にしておくべきと思います。
発災翌日か翌々日には支援物資が届くと言うのが理想です。
さらに都内各避難所に対しても早急に物資の援助をフォローアップできる物流仕分けの拠点と機能させられるはずです。
各避難所等への道路の寸断状況等の把握や対応の進展を待たずとも井草八幡宮にストックしておけば最悪でも徒歩にての物流も可能です。
発災後一週間程度はかなり生きてくるはずです。発災2日後には各避難所の物資は不足してくるのでは無いでしょうか。国の支援プランも場合により途切れ途切れになる事もあり得ますし。
つまり発災直後から一週間という厳しい状況下での民間による支援プロセスの有利な状況を生み出すことが出来るプランであると言うことが出来るとおもいます。
国により民間の支援等は自助共助として奨励されています。避難所なので職員も配属されます。物資さえ来れば後は様々な形に連携可能です。
●プランAを今後より改善出来る可能性について
発災直後から東京都の主要な道路には交通規制が掛かり民間の車両は通行出来なくなります。これは火災や瓦礫の処理と言った大きな重機等を必要とする救援作業やインフラの復興などの優先事項の為に必要な処置です。
民間車両で道路が埋め尽くされたりしては作業も避難もストップしてしまいますから。
その為国による指定公共機関が定められています。全体の交通量を統制する為です。
であるならば民間による支援物資の運搬の総量を最大限まで増量させる為に増車すべきです。
無秩序ではなくある程度のコントロール下において、指定公共機関による運搬量を増大させるべきです。特に初動から一週間の最も混乱するであろうタイミングにです。
一人でも多くの被災者を救援する為、少しでも多くの物資を届ける為にです。
今後このテーマについては様々な可能性を追求して記事にしていきたいと思っています。
国も都も ”物資は足りなくなる” だの ”避難所は溢れる” だの他人事の様に公式見解を発表していますから。
ならば足りる様にしたら良いと思いますので。何しろ東京は他とは違うのです。大き過ぎるのです。サイズを合わせる工夫をしなければいけません。
●プランAの見極めについて
震度5強の揺れがどの程度実際の被害を生むかはもちろんわかりません。そして東京都を世界一安全な都市と標榜するキャッチコピーを目にする事もありますが、要は耐震性への備えや実際の強度もまた確実に上がっているのだとも思います。もちろん被害が軽く済めば最高ですが相手は自然ですから甘く見積もるべきでは無いでしょう。
実際震度5程度では火災や建物の倒壊の心配はそれほどは無いはずですからニュース等の情報からの国民の判断によって立つ物だと思います。
いわゆる ”空振り” の様な事はつきものなのかも知れませんが井草八幡宮は震度5強で自動的に行政機関の管轄として機能し始めますから仮に物資等が余ってしまい邪魔になったとしても行政の対応の範疇(国民の収めた税金)にて処理されます。いわば心配の必要は無しと言うわけです。
そもそも行政機関による公式見解(被害想定等)において明らかに物資が足りなくなるだの避難所の定員を超えてしまうだのと無責任な事を言わせておく事自体おかしいと思いませんか?
少なくとも非常時ならではの究極的なスキームを持っての最大限の対応をしっかりと準備しておかねばなりません。
この事をクリアーせずに何をか言わんやです。
また万が一このエリアが寸断されてしまったりする事があった場合は同じことを次善の場所、やり方に振り替えたら良いと思います。どちらにしても何もしなければ結果は改善出来ないのですからこのコンセンサスを事前に醸成しておくことは圧倒的に利する事の方が多いのです。
被害状況の詳細や支援可能なピンポイントの場所の情報拡散が機能し始めたら全く問題はなくなりますね。それに合わせてボランティアを展開するのみです。問題はそれまでの時間を被災者が凌げるかです。
公式の想定では物資は足りなくなるとしか言われておりません。
民間の支援は可能性として無限に増やす事すら出来るはずです。
現代の様なSNSの時代ならば実現する方法はあるはずです。
以上が現時点に於けるプランAになります。是非ともご検討ください。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。