首都防衛シミュレーション

思考が切り開く新未来

首都機能停止に備える 〜 西荻窪プラン(プラン概要)

本ブログの前提
都心中央部を震源とする首都直下型地震による首都機能停止時に於いて 西荻窪エリア を東京都民のライフライン対策の拠点エリアと大胆に仮定する。

なぜ西荻窪エリアなのか?

都内地盤ランキング 区部においては杉並区2位

3D東京地下地盤

まず西荻窪のある杉並区は都内の地盤ランキングにおいて区部2位で上位です。
その上で立地的には、

都心中心部より北は江戸川、荒川の水害による影響を受ける可能性がある。
→南は東京湾よりの津波の影響を受ける可能性があり埋立地等地盤も危険性が高い。
→東は荒川が控えゼロメートル地帯があるなど最も危険性が高いエリア。

都心部より西が最も安全地帯と言える。(徒歩可能な中心部より約10km圏として)

以上を前提として、
→自然災害に対し世界一危険とされている都市圏において、交通手段を失うであろう東京都心部の大量の被災民が 徒歩でアクセス出来る境界線的なエリア と観る。
→公園、公共施設、水場(池)が豊富。水場の水により仮設トイレの洗浄に有効。避難キャンプ地として有望。
→西からの物流の中心ラインを青梅街道と観る。2車線にて都心部へとほぼ直進する青梅街道沿いに高層建築物、立体交差等が無い。
これより東 (都心方面) は高層建築物の隣接地域に入り立体交差等の絡み合うエリアとなり交通の遮断の危険性が高まる。
物流経路 (西からの受け口) としての 道路の高い安全性が期待され得る 徒歩圏のギリギリのエリア。
環状8号線の外周より外側にある ことにより災害時の交通規制圏を免れる可能性が高くなる。交通の遮断等も同様。
地元杉並区の震災被害予測においても東に位置する都心部に向かっての西荻窪までは安全性が高いとされており、西荻窪から以東のエリアの被害予想は大きくなっている。

●都心中央部から歩ける 交通機関が停止しても問題無し(中央から約10km圏)
●池の水がある トイレ洗浄可能
道路が広くて安全 → 支援物資の受け取り地点として有望→都内各避難所への徒歩による物流基点
人が集まり易い広い場所が多い キャンプ地として有望
情報として伝え易い→青梅街道、環状8号線、JR中央線などとリンクしており伝え易く分かり易い場所である。

安全性が高い郊外と危険性の高い都心部との境界線的な立地であり且つ様々な条件に恵まれているエリア 

西荻窪エリアで何をしようとするのか

行き場を失った都心部の被災者が郊外へ避難する流れを受け止め、水場の水によって簡易トイレの洗浄を行うことを起点とし 仮設の被災難民キャンプエリアを構築する。

救援物資の受け口( 西からの )として青梅街道を想定しエリア近隣の公共施設等にて物資の保管、仕分けを行う。
各都内避難所等への徒歩を含む救援物資輸送を想定し管理、運営する。

仮設住宅の建設など行政機関の対応が機能し始めるまでのタイムラグをフォローしつつそれらの 復興プロセスを補完 する。

→衣、食、住の最低ラインを確保する 官民一体の助け合いマニュアル を実現する。( 一般被災民の食料の確保及び分配、トイレ問題を優先とする )

→都内各避難所の備蓄が途絶えるタイミングをフォローするように動き、バックアップする起点とする。( 民による最小単位のロジスティックスの構築 )

首都機能が停止してしまうより前に民のライフライン対策の場所と行動指針を予め仮定しておく事で行政機関の復興プロセスを迅速化させ、効率性の向上を狙う。

なぜ前提を元に議論をするのか

東京の自然災害に対しての危険指数は世界一( 2位と7倍差の時も )と考えられています。
そして都市圏として世界一、名古屋圏の3倍、大阪圏の倍の人口を抱える世界史上においてもダントツの巨大都市圏です。

ja.wikipedia.org

行政機関は内閣府をトップとし緊急災害対策本部を首相官邸に、一都三県の連携をして災害現地対策本部を東京有明にて始動するようになっていますが被害を確認してから対応すると言う通常の考え方では後手を踏む可能性が高くなります。

www.tokyorinkai-koen.jp

東京は人類史上未だかつて経験された事の無いレベルの余りに多くの人口、建造物、構造物、道路等のインフラが密集するエリアであり、且つ東寄りには河川による水害の危険性の高いゼロメートル地帯を控えた破格の危険エリアであると言えます。

南海トラフ地震の予測をする専門家のスタンスも首都直下地震に対しては全く違うこともあります。( 今後記事にてその詳細をお伝えします )
またボランティアの中心となるであろう団体(東京災害ボランティアセンター)による回顧録によると東日本大震災レベルの規模になるとどこから手をつけて良いかわからずに初動が遅れたとの意見も見受けられます。首都直下型地震ならば尚更でしょう。

非常時においてはあらゆる主体( 国、都、各省庁、市町村、警察、消防、企業、等 )はそれぞれの立場を優先的に維持しようとする事になるでしょう。それらの優先順位を誰が決めるのでしょうか。

無秩序や混乱からの暴動を懸念する専門家すらいるのです。

そうなると最早災害対策というレベルを超えます。国家自体が解体してしまいかねません。
要はそういう意味でも 東京の中心部については別枠での取り組みが必要 という事です。

そのために民として出来る事は 最も困るであろう人達、立場の弱い人達 を基準に徹底したシミュレーションをあらかじめ構築しておく事です。

これも後述しますがそもそも災害時の対応とは官民一体とされています。
国民同士の助け合いが機能する事が前提となっているのです。

つまり ” 官 ” は必ずオーバーフローするから ” 民 ” を最大にしておけと言う話です。
” 官 ”は平時を基準とし予算や規模は決まっていますから ” 民 ” を最大限の可能性として増大させられる様に平時から備えておくべきはずだと思います。

” 民 ” が変数であり最大限に大きくさせられる要素なのです。

そのために先手としての ” 最大公約数的なスキーム ” を徹底したシミュレーションを通して実現させてしまう様に今からでも動いておくのです。

ボランティアにとって初動で難しいのは起点となる場所を定める事です。次に指示系統(連携)がうまくゆく事。
ですから最も可能性のある西荻窪エリアをそのキーエリアとして事前に仮定してしまうのです。

そうすれば初動から動けます。

他に良い方法や場所が見つかったらすぐにでもそちらの方法へ変えて仕舞えば良いわけですから。

先手必勝とはこの事です。

実現する為に何をするのか? 西荻窪プランとは。

●震災初動の避難行動を経過した段階で行政機関による対応が間に合わなくライフラインが絶たれてしまった被災者(都心部の)が徒歩にて集まる。 
仮設トイレを水場近くに自前で構築し始める。
そこからトイレの管理運営(清掃含む)の話し合いによるグループ形成をそれぞれ始める。
キャンプエリアを並行して構築しグループ形成を進行させる。
全国からの個人レベルを含むあらゆる主体からの救援物資を募ると共に各避難所等との共有を調整する。(具体的な場所は今後記事内にて選定、設定する
それらの動きをネットワーク化させて行政機関の復興プロセスをバックアップ(連携)する。

→キャンプ地を作りながら緩やかにでもグループ形成を進め民の秩序ある集合を目指す。トイレ問題から始めて行く。

→沢山の人が集まっていたら自然に援助の対象となるはず。物資の保管、管理、分配に対して最大の備えとコンセンサス、情報共有を今からでも。

都心部ライフラインの寸断に対し徒歩にて対応する起点を構築する。

溢れてしまうであろう避難所、途切れてしまうであろう救援物資のフォローを混乱してしまうであろう指示系統(国や都、企業)では無く助け合う民のコンセンサスを集約化させる事で実現化する。

プラン実現の為の手順

上記の内容を拡散、訴求して行きます。まず結論ありき、行動ありき、少しずつ深掘りしながら確証しながらブログを更新して行きます。
可能な限り広く内容を認知してもらえるように動きます。

先ずは考えるよりも行動して行くことです。

検討すべき事柄は後追いでも良しです。
シミュレーションは仮定とは言え可能な限り詳細かつ現実的に行います。
関連する様々な資料も提示は可能ですが分かりやすさ重視でコンパクトに行います。
考え過ぎると行動出来なくなります。

先ずは上記の内容を記事にて追求して行きます。

では無く点の意味

防災とはあまりに広範囲かつ取り留めのなくなりがちなテーマです。
まともに思考して行けば逆効果になること(収集がつかなくなる事)がほぼ分かりきって居るのが現状でしょう。
行政機関は遅々とするか各々責任転嫁が関の山かも知れません。

だからと言って自分自身で生き延びる事、その上で集団としての秩序を求める事から逃げるわけにはいかないのです。

たった一つの ” 点 ” を求めます。
その確度の望める点を最大限に。あれもこれもでは無く。

まるで合気道の技のようにその強力な ” 点” を持てば最悪の状況をひっくり返せるかも知れません。

たった一つの点とは?
それぞれの主体( 国、都、民間企業、一般市民等 )がまとまる為に必要な最低限のコンセンサス。その為の場。
つまり最も困るであろう(仕組みから漏れてしまうであろう)人達を助ける仕組み。

本ブログでは他県等の郊外との接点を持ち得るエリア(ライフライン回復が有望なエリア)は考慮せずに混乱、孤立する可能性の最も高い都心中央部の被災民のみに限定して考えを進めて行くことにします。

その一つの点が全体的に波及し良い影響を及ぼすことを期待します。

最後までお読みいただきありがとうござ
います。